(武者のぼり) 武者のぼりとは・・・

「なごみ屋」という手づくり雑貨のお店を始めて4年。
それまでの会社勤めの時には「武者のぼり」の勉強をしたり、ましては販売などするとは思ってもいませんでした。

今日から端午の節句5月5日まで。私が調べてた日本の伝統的風習。「武者のぼり」について、このブログで紹介したいと思います。

「武者のぼり」は主に甲州、中部、九州地方などで5月の節句に立てられます。「鯉のぼり」は全国的なモノですが「武者のぼり」は限られた地域での風習です。
ちなみ九州では「武者のぼり」のことを「矢旗」(やばた)と言います。

当店の「武者のぼり」はネットでも売れ筋商品です。特徴的な事は「武者のぼり」を立てる風習のない、北海道、東北、信越など、関東以北からの注文が70%を超えているということです。
その用途は洋服や装飾品へのリメイク。暖簾やタペストリーなど室内装飾用です。古布ですので子どもの為に節句に飾る目的ではありません。
(大阪の方でお子様の節句飾り用で買われたお客様もいましたが・・・)

その歴史は古く、鎌倉時代の武士の旗さしものの幟を起源とし江戸中期頃、初めは武家社会の間で端午の節句頃になると武将の姿を描いて庭先に飾りました。後に一般大衆化しました。

地域によって選ばれる絵柄は様々ですが、威風堂々、勇壮たる合戦絵巻に強く、たくましく「育ってほしい」との願いを込めて古代より好まれる有名な武将や合戦がテーマになっています。色彩鮮やかにたなびく様は、鯉のぼりとは別の趣きがあります。


(次回は古布の幟の流通経路について)