(武者のぼり)  宇治川の先陣争い

端午の節句(5月5日)まで日本の伝統的風習。「武者のぼり」について、このブログで紹介しています。
掲載しています「のぼり」は、なごみ屋で保有しているものです。

今日は・・・宇治川の先陣争い
幅70cm、長さ7.3m。熊本では多く見かける絵柄です。
描かれている「佐々木」と「梶原」の旗さしもので判別できます。

宇治川の先陣争い」は平安時代末期の最も有名な逸話のひとつです。
1184年、後白河法皇から「木曽義仲追討」を命じられた源義経軍が宇治川に到着すると、宇治橋は壊されていて、渡ることが出来ません。川の中を渡ろうにも、対岸に は義仲軍が待ち構えていて矢を放ってきます。そこで「我が先陣を切って川を渡る」と名乗り出たのが梶原景季(かじわらかげすえ)と佐々木高綱(ささきたかつな)の二人でした。
佐々木と梶原は宇治川に飛び込み、自分が先に対岸へ渡ろうと意気込みます。初めは梶原が先を行っていました。そこで佐々木が梶原に「梶原どの、この大事に馬の腹帯が緩んでいるぞ」と親切を装い声をかけました。それを聞いた梶原が腹帯を確認している隙に、佐々木は先 に宇治川を渡りきり、見事に敵軍へ先陣を果たしました。

宇治川の先陣争い」は競争に打ち勝つという意味が込められています。

(次回は加藤清正の虎退治の予定です)



なごみ屋の武者絵のぼり豆知識のページ

http://7538.jp/htm/nobori/nobori000-1.htm